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キッチンスタジオでの撮影は電力もチェック!
料理撮影だから、料理する設備と撮影するスペースがあればいいだろう、と簡単に考えてスタジオを選ぶと、撮影当日に電気容量が足りず、思いもよらぬアクシデントにみまわれる事があります。
そんなことにならない為に、下記のポイントを注意するようにしましょう。
1.アンペアとワットとボルトの関係
アンペア(A)は電流量、ワット(W)は電力量、ボルト(V)は電圧を表す単位です。
それぞれ関連性があり、計算式的には下記のようになります。
(ワット÷ボルト=アンペア) (ワット÷アンペア=ボルト) (アンペア×ボルト=ワット)
なんだかややこしい感じがしますが、現実的に考えればそんなに難しくはありません。
日本の一般的な電圧は100Vですので、電化製品のワット数から0を二つ取った数値がアンペアです。
例えば1000W(ワット)のオーブンレンジだったら10A(アンペア)、800W(ワット)の炊飯器だったら8A(アンペア)という具合です。
ですから同時に使用する家電やその他の電化製品の合計A(アンペア)数が契約A(アンペア)数をオーバーするとブレーカーが落ちてしまい、停電状態になります。
炊飯器や、アイロンなどのワット数が大きい家電を同時に使用するような撮影の場合は注意が必要です。
参考までに、一戸建てやマンションの契約電力量は通常60Aが最大です。
2.料理内容の確認
料理家やフードコーディネーターの方と、料理の内容や調理工程で炊飯器やオーブンレンジなどの電力容量の大きい家電を複数台、同時に使用する可能性があるかどうかなどを確認しておく事が重要です。
もし、その可能性がある場合は、照明などの電気容量も考慮して撮影場所やスタジオを選ぶ必要があります。
必要な電力量をオーバーする可能性があると、撮影が中断してしまうリスクがあります。
電気的には、最低20%程度のマージン(余力)を持つようにする事が殆どで、例えば全部で1000Wの電力を使用する場合には1200W〜1500Wの容量のあるスタジオを使う事をオススメいたします。
3.キッチンスタジオの電力量を確認
以前のブログでもお話ししたように、キッチンスタジオと言っても一般的なマンションを改装したホームスタジオの貸し出しから、プロユースの撮影用スタジオまで様々です。
電気関係の設備もそのスタジオによって違います。
例えば、演者さんの入る撮影などで撮影用の照明が数台点灯している中で、フードコーディネーターさんが炊飯器を2台とオーブンレンジなどを使用し、スタイリストさんがアイロンをかけ、ヘアーメイクさんはドライヤーを使用する、などというシーンが無いとは言えません。
そんな時もし電力がダウンしたら大変な事になってしまいます。
そういった事態を引き起こさないためにも、事前に撮影スタジオに電気容量などの確認をしておく事がとても重要になります。
4.撮影用キッチンスタジオの電気設備
撮影を前提としたキッチンスタジオでは、電力量の大きな照明機材や家電などの使用を想定し、大容量の電力を供給する設備を別途用意されてています。
12KW(12000W)以上の電力供給が可能なスタジオがほとんどです。
大容量の電気設備が必要な時は、撮影用のキッチンスタジオを利用されることをお勧めします。
坂ノ上スタジオの電力量 ABスタジオ 30KW / Cスタジオ 12KW